濃淡

信じられやすい占いの特徴としてよく耳にするのが、

 

「あなたは〇〇だけど××な面もある」

と言って、○と×で反対なことを言うというのがあります。

 

例えば、

「あなたは社交的で愛想が良く、人付き合いが良い時もあるが、、内向的で用心深く、引きこもってしまいがちなところもあります。」

というような感じ。

 

言われた方は、どちらか一方を、自分の認知している自分、反対の方を占いによって発見した自分だと感じるようです。

 

実際はもっと複雑な言葉や伝え方をしているとは思いますが、言われてみればそんな気もしなくはない・・・

 

ジョハリの窓では、自分も他人も知っている自分、自分だけが認知している自分、自分は気づかない他人から見えている自分、誰も知らない自分、計四つの自分があるといいます。

自己評価というものは、自分で考えているのですから、その考えで頭をいっぱいにしますが、とても狭い範囲、しかも割といいかげんなのだということを知っておきたいものです。

 

 

ひょうきん 甘えん坊 寂しがり屋 勇敢 消極的 優しい 真面目 天邪鬼 

賢い 愚か 純粋 意地悪 適当 几帳面 傷つきやすい 

 

性格を表す言葉のほとんどは、10対0で絶対に当てはまらないとは言い切れないものばかりです。なぜならその人自体も状況によって表出させる一面が変わりますし、側にいる人の性格によって相対的に評価が変化することもあります。

 

だから、人は100形容詞があれば100の性質を持っていて、置かれている環境によってその濃淡を絶えず変化させて生きているのだと思います。

 

私は先日、自分は丁寧を苦手とすると書きましたが、誰かから見ればとても丁寧な人間に見えるかもしれません。(本当かな・・・?)

 

自分はこう、と知ることが良い時もあります。でもそれで身動きが取れなくなることがあったなら、敢えて決めつけずになりたい自分へと濃淡を変化させていくこともできます。それには、なりたい自分を引き出してくれる他者が助けになる時もあります。

 

 

この人は攻撃的だから嫌いだな と思っていた人のことを、

この人は攻撃的な面が強く出ることがあるな と思うようになるのは、

当たり前のことかもしれませんが 私にとって大きな違い、大きな進歩です。

 

 

自然の色のように濃淡による様々な変化を楽しみながら自分とも周りとも付き合って生きたいです。