人生を味わう
味わうっていうことをできているかという問いを持ったことがあるでしょうか。
これは意識しなければできないです。
試食、試飲の時はとても美味しく感じるのに、なぜか買って帰って食べるとそれほどでもなかったということ、私には結構ありました。
商品は変わっていないのに。
なぜか。
それは私自身が、それを注意深く味わおうとしているかしていないか、という違いなのではないかと思うのです。
感じようとする。知ろうとする。すでに知ったものと決めつけずに。
食以外でも同じことです。
みてる。でも、ちゃんとみているのか。みた気になっているだけではないか。
きく。ちゃんときこえている?音程を、速度を、感じている?
読む。内容を噛み締めている?それによって何か感じた?
私の尊敬する方が、
「パリに行って、空港だけ行って帰ってくるの勿体無いじゃない。行ったことを自慢するだけがしたいなら別だけれど。どうせならいろんなところみて、味わいたいじゃないですか」
とおっしゃってました。
本当にそのとおりです。
人。その人とちゃんと向き合ってるか。
場所。来たことで完結してない?
どうせなら、少し時間がかかってもいいから、たっぷり、味わいたいものです。
だってその方が美味しいに決まってる。