丁寧について考える

丁寧、これは私が少々苦手にしていることです。

 

グーグルで検索してみると、

1.動作・態度がぞんざいでなく礼儀正しいこと。

2.仕事のやりかたが雑でなく、念入りなこと。

 

と出てきました。

ぞんざい、雑、せっかちな私に当てはまることばがまさに丁寧とは逆なのです。

 

丁寧な人からは気品や真心、色気さえ感じます。いただいた手紙や、諸々の所作、その人の行動全てにまとわりつく空気の質感が違う気がします。

 

私はせっかちなので、テンポよく物事を多少雑でも進めたいという気持ちが働いてしまうのです。周りに置いていかれたくない、と心のどこかで思っているのです。小学生の時から漢字ドリルを誰よりも早く解くことをがんばってきたり、着替えをチャキっと済ませると褒められたりした経験があるからかもしれません。

 

ここ2日くらい体調を崩し、チャキチャキといつものペースでからだを動かすことができませんでした。予定も見送らなければならないし、ものすごく自分の人生のペースが落ちている感じがしました。みんなはもっとがんばっているのに、私はなにもできてない・・・

 

しかし以外とそのペースダウンが心穏やかにしてくれました。ゆっくり歩き、ゆっくり紅茶を入れ、ゆっくり飲む。本のシワに気づき、伸ばす。頭が痛いからゆっくり横になる。

丁寧は時間のかけ方の問題ではないのでしょうが、自分の体が弱っているぶん、気を使って全ての所作をしなければなりません。すると自然と周りにも優しい対応をしています。

 

昔テレビで、「何か一つのことを丁寧にやると言うのはそれだけで瞑想の効果がある」という話を聞いたのを思い出しました。

 

物事をゆっくり念入りに行うことは決してブレーキをかけることではなく、その中には豊かな精神活動が詰まっている、充実した時間の過ごし方なんだなと感じました。

 

 

丁寧。口癖のように唱えたい言葉です。