大切な人が
大切な人が辛い思いをしている時、何かしてあげたいなと思います。
でも、自分がその人にできることは「何もしない」ということだとしたら。
「何かしてあげたい」が「求められたい」という私のエゴでしかない時。
そんな時に迷わずにするべきこと(しないべきこと)がわかったらいいのに。
また、大切な人が苦しい思いをしている時、その苦しみを自分が引き受けられたらなと思います。
でも、その苦しみは、よくも悪くもその人のものなのですね。
きっと本当の意味で理解することはできないし、まして変わることなどできないのでしょう。
宮沢賢治の
「何がしあわせかわからないです。本当にどんなに辛いことでも、それが正しい道を進む中の出来事なら、峠の上りも下りもみんな本当の幸せに近づく一足ずつですから」
という言葉があります。
その人の苦しみは、その人にとって、どんなに重く険しくても大切なもの。
さて、実際にそんなことが起きた時、そう思う心の安定が私にあるでしょうか。